2012年10月11日

長距離フェスタ中止と練習方法について

今週の日曜日に予定されていた長距離フェスタが台風接近のため中止の発表がありました。今回も気合の入った練習で昨日特練をしたばかりだったのに・・・。残念ですが自然には勝てません。気持ちを切り替えて秋季記録会が次の目標です。

秋季記録会は新種目にもチャレンジしたいと生徒が多いようですので、その前にクラブで記録会をできれば2回(練習日に)開催したいと思います。

長距離フェスタ中止と練習方法について
写真は理沙コーチのすばらしいスタート写真です。スタートラインについて約10分機器の故障で待たされたが集中力は切れませでした。練習はほとんどできない状況ですが「中学生女子」よりもいい記録でした。

このスタートと走りに近づくには、小学生Aクラス「理沙コーチ、功コーチ、拓也コーチ」の練習にしっかりつていってほしです。


練習方法の伝達第2回目です。

先日も少し触れましたがつま先走りについてです。(専門的にはフォアフット走法とかいいます)

なぜつま先がいけないか?人には体型とかその人のバランスとか走りやすさ癖とか人それぞれあり一概につま先走法がNGとは言い切れませんが、基本的には地面の反発利用などいろいろ理由がそこにはあると思います。
またつま先走りをすると、筋肉だけで走ってしまいます。走る動作は 筋肉だけでなく自分の骨でも体を支えないと、すぐに乳酸という疲労物質が筋肉にたまってバテてしまいます。人間は100mを全力疾走できないとも言われていて、100mといえども10秒~13秒間相当なパワーを筋肉は要求されます。筋肉だけで走ってしまうと、あっという間に怪我をします。

こんな理由から「つま先走」は小学生に指導はしていませんが、あえて小学生のうちからフォームをひとつの型に決めてしまう必要もないのではないかと思います。 それより今は走りこんで、脚力をつけていくことのほうが大切だと思うのですが。

小学生には・・・感覚(平衡・敏捷)神経・筋コントロール(各種運動の反応時間)などをきちんと教える必要があります。

また小学生の低学年(プレゴールデンエイジとよばれています)
・神経系の発達が著しい年代で、いろんな神経が作られる時期。発達する神経に様々刺激を与えることでより多くの神経を作ることができる。この時期にできるようになった事は、歳をとっても忘れにくいとの説があります。
※この時期には多種多様な動きを経験させることが大切。

その一つでBクラス(1~3年)変速スタート(仰向けから、うつ伏せ、正座の状態からスタート)の練習風景です。
長距離フェスタ中止と練習方法について
この写真はなかなか陸上競技では使わない筋肉で横の動きです。あえてやるのはけが防止もありますし先ほどの色んな神経を使うという意味からも左右の腕を逆方向に回しながら横へ移動します(石垣アスリートさんのビートラン引用です)
長距離フェスタ中止と練習方法について
それと低学年は体幹を使うイメージが難しので腕を使わず走ることで体をうまく使うことを身に着ます。その写真の練習で腕組み走りとかチームではキョンシーといって腕を前に突き出して走る練習も取り入れています。(スタディオン引用です)
長距離フェスタ中止と練習方法について

スポーツの世界でよくゴールデンエイジ(9~12歳)とよばれる金武メダリストではAクラスです。ゴールデンと言われるだけあり何をやっても伸びる。
・神経が発達し動きの習得が速くなる。専門的には『大脳の可塑性』と呼ばれ脳、神経の柔らかい部分もあるので、一生に一度だけ訪れる『即座の習得・ゴールデン』を備えた特異な時期。(あらゆる動きの習得時期)
この時期には体力的に無理がないようにしっかりと「動きのうまさや器用さ」を伸ばしていくことが大切ですがここで勘違いしやすのが・個人差があるので、9 歳より前でもすぐにできるという子もいれば、覚えるまでに時間がかかるという子もいる事実を大人が受け止めなければなりません。

このあたりから、ひとりひとりにあった練習方法が大切となってきます。

熱くなりすぎて長々となりました。もっと書きたいことがいっぱいありますので、次回はAクラスの練習で実践している事を書きます。

余談ですが宜野座高校が10年ぶりに高校野球で優勝しましたね。あのレギュラー2名にメダリスト経験者がいます。たった9名しかいないレギュラーにメダリスト経験者二人ですよ!これはちょっと自慢です。

ひとりは中学時代800mを2分10秒で快走した仲間太陽君、もうひとりエースに成長した崎浜君は中学3年で5000mを16分台で走りました。基礎体力は間違いなくトップレベルに成長していると思います。以前太陽君の祖父からは中学時代鍛えてくれてありがとうとお礼を言われましたが、もちろん本人の努力と素質ですよね。一番は。
でも彼らが陸上練習で培った脚力が確実に生かされ家族もそれに感謝していることは事実としてうれしいことでした。
その他の競技部にもたくさんの陸上経験者がいます、この子たちがいずれはいろんな場面で活躍してくれれば本当に幸いです。




Posted by まっぴー at 21:57│Comments(4)
この記事へのコメント
こんばんは。まっぴーさん流石ですね。よく勉強なさっている。感心します。特に他クラブの練習方法を積極的に取り入れていることはとてもいいことだと思います。今のあわせJRCは監督の経験から30mや50mの加速走を多く取り入れた練習をしています。短い距離だとケガもあまりしないというのが一番の理由です。あとタイムの計測もほぼ毎日行っていて子供たちのモチベーションを上げています。(タイム計測については異論もありますが...)私が指導していた時よりずっといいです。今回のタイムスカップは残念でしたけれど来月の秋季記録会は全員ベストを出せるように応援頑張りたいと思います。
Posted by 陸上パパ at 2012年10月11日 22:38
陸上パパさんこんばんわ。
コメントありがとうございます。30m~50mの加速走は究極の練習法だとスタディオンさんもよく取り入れているようで私たちももっと加速走を増やそうと思っていました。それとほぼ毎日の記録測定もブログで拝見してとても興味がありました。子供と達のモチベーションを上げるには最高の練習だと思います。でも泡瀬クラブの今の活躍も陸上パパさんや前監督さんの地道な下積みがあってからこそだと思います。なかなか練習を見せて頂く日程もできませんがまた以前のように近く交流記録会でも企画できればと思います。よろしくお願いします。
Posted by まっぴーまっぴー at 2012年10月11日 23:11
まっぴーさん
本当によく考え勉強しながら指導する姿見習って行かなければなりません。慣れてくると経験と感覚だけで指導しがちです。私も常に新しい情報を取り入れようとアンテナを張り巡らせています。
そして、入ってきた情報を鵜呑みにせずに、子供たちで色々試し、子供たちにあった形に変化させていくことが一番大切だなあと、最近特に強く感じています。
今年の冬場のトレーニングで来シーズンどこのチームが上がってくるのか楽しみですね。
陸上パパさん、まっぴーさん、みんなでジュニア陸上界を盛り上げて行きましょう。
Posted by 石垣島アスリートクラブ at 2012年10月12日 10:01
石垣島アスリートさん
コメントありがとうございます。そうですね、この冬で生徒は大きく変わってきますね、なかなか難しいです。
また理論よりも技術よりも一番大事なものがありますよね。それを伝える信頼関係も大事ですかね。がんばりましょう!
Posted by まっぴーまっぴー at 2012年10月12日 21:44
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