中学県秋季陸上&練習伝達⑥

まっぴー

2012年10月19日 20:56

明日10月20日(土)泡瀬にて
沖縄県中学秋季陸上大会が開催されます。今年結成された陸上部から6名の生徒が出場します。
トラックは今年最後の大きな大会で『全員が入賞』を目標に頑張ってきました。
結成式の日に『たくさんの方へ感謝の気持ちを忘れずに』とキャプテンのさくらさんが言っていたことを覚えていると思いますがもう一度初心に帰りあの日を思い出して明日はすべてを出し切って完全燃焼をして下さい。

昨日は心配された台風もうまくそれ小学生ABの練習もしっかりできました。Aはミニハードルを使ったピッチ練習、Bはマーク走、加速走測定、縄跳びでした。

さて、練習伝達⑥です。今回は呼吸法についてです。
以前は「何回吸って、何回吐く」などと指導された覚えが僕もあります。

長距離走に限らず短距離でも確かに“走る”動作において呼吸は重要な要素です。あえて小中学生に呼吸方法を指導しない理由としては、呼吸や息づかいをあまり意識するとかえってフォームが乱れ力みがでる場合が多いことです。僕自身、長距離を走っていて呼吸を意識したことはほとんどありません。意識しないと言うよりは走るリズムに合わせた「自然な呼吸」と言った方が正解でしょうか。

逆に小中学生で記録が伸び悩んだり、苦しそうに走っている生徒のほとんどが上半身(腕を含む)に力が入り縮こまった猫背のような窮屈なフォームとなりリズムが崩れ、結果として呼吸も乱れているという状態が多いです。
そこで呼吸法ではなくその子にあった正確なフォームを身に着けることが先決ですがここは焦らずじっくり取り組みたいと考えています。

その例のひとつとしてたとえば一愛の腕の横ふりです。
オリンピック代表でさえ個性があり全員がビッシっときれいなフォームとは限りません。必ずしも腕はまっすぐにきれいに振れていればそれで速く走れるとは限らないという事です。それぞれに個性があるということです。

腕の横ふりの原因については本人の癖が一番だと思いますが肩甲骨や骨盤そして腕周りの硬さ、体幹の弱さなども原因と
されています。なので成長とともに基礎体力&柔軟性がアップすれば自然とまっすぐな姿勢やフォームも安定してくるといわれています。実際に中学生となりよくなったと思いませんか。

また、ここで指導者が無理に矯正しようとするとバランスが悪くなりその悪循環として「呼吸が乱れる」状況が出てきますし、横ふりのほうがこの子にとってバラスンがとれ足の動きと合っているなら問題はないと判断できます。
日本代表の福島千里さんも特徴のある右の腕ふりをしています、一度見てください。
6年男子で少年野球のけんた君(児童オリンピック100m4位入賞)もどちらかといえば横ふりに近いですよね。彼も成長とともに徐々によくなった気がします。

もし呼吸法として取り組むならば「20秒法」というやり方もあります。これは力みを取り除くリラックス方法で今後レベルアップに従い必要かと思います。

しかしもちろん「基本は基本」です。今後も正しい腕ふりを動きで指導はじっくりしていきます。
ちょっと話は「呼吸法」とはずれましたが練習方法伝達⑥でした。

写真は昨日のBクラス2年生のマーク走(石垣島アスリートさんより寄贈のありましたステック使用)