練習伝達④

まっぴー

2012年10月16日 10:01

先日書いた走る速さについて
ピッチ(歩数)×ストライド(歩幅)=スピード(100m/何秒か)

昨日、ピッチを上げることは難しいと書きましたが、まだまだ速く動ける小学生は多いし、いつも速い動きにしたい。

そのピッチを速めるトレーニングとしてよく行われているのは、ラダーやミニハードル・マーカーを使った練習風景です。




歩幅を制限し速く前進するためには速く足を動かさなければ、という発想からですが、だけど、僕自身の感覚や子供たちのトレーニングの様子を見ていると、その狙いはなかなかうまく達成されないのではないかと思います。

「ブレーキをかけている。」

速く走るということは、速く移動するということである。「速く動く」ことと混同しているような、ちょっと違うと思う事があります。

ピッチを上げる、ということは、「足を速く動かす」のではなく、テンポを速くすることなのだ。
テンポを速めるためには、無駄な動きを省き、次の動きを先取りした動きが必要になる。足を振り下ろすときには引き上げることを意識していなければならない、とか・・・。そのためには全身をうまく連動させた動きをしなければならない。

それを実現するためには、最初の練習伝達でお話しした神経のトレーニングで低学年にはいろんな動きができるようにして
おく必要があると思います。もしかすると高学年もそうかも?しれませんね。
ちなみに、運動神経とはいったいどんな神経なのか?と単純に思ったことがあり「運動神経=脳の伝達能力」たとえば走る時に体を素早く動かせる、ボールを取る時に一歩早く出るとかでした。でも運動神経は遺伝ではない!と川本先生や白石先生の本に書いてありましたよ。ますます「やる気が出ました!」息子にも可能性はあります。

さて、余談が長すぎましたがピッチを上げる練習ですが、まずは大きくのびのびと動くことから始めた方が良いのではないかと思っています。できなければ変な動きになるよりは一歩一歩しっかり前に進むことを覚え、それを速いテンポでも出来るように発展させてゆく、というイメージがいいのでしょうか。(昨日も理沙コーチはラダー練習で何度も「正確に!」と声掛けしていました。)

「大きくのびのび」を崩さずいかにテンポアップするか、低学年で磨けばできるはずです!
しかし、理論は分かってもこれを教えることは至難の業です。地道にコツコツやるしかないですね。